さてカブールを散策中の出来事。
とんでもない1日だった。。。
道で鼻歌歌いながら撮影してたら、突然軍人が駆け寄ってきて、問答無用で拘束された。
銃を突きつけられたら、カメラでも何でも渡してしまうわいな。
腕を引っ張られながら、目の前にあったアフガン軍施設の奥にある建物に連れ込まれ階段で4階まで。
あっという間に軍人20人くらいに囲まれる。
みんなダリ語かパシュトゥ語。
「あ~~、やべぇ」
とビビっていたら、英語が少しできる兄ちゃん登場。
拘束の理由を聞くと
「軍の施設を撮影したからだ」との事。
(。。。いや。。。まだ撮れてないです。。。)
じゃなくて、「撮るつもりなんかないです~~!」
と必死の弁解。
とりあえず荷物もパスポートも全部取り上げられて、持物チェック&尋問。
軍人「何しに来たの?」
おいら「旅行者で明日バーミヤンに行くんです」(事実)
軍人「仕事は?」
おいら「日本で婦人服売ってます」(半分事実)
途中、おいらの名刺入れに手がかかった時は、ひやっとしたけど中身まで見られずスルー。
セーフ!!(ジャーナリストとか何とか書いてる)
持物を全部、調書らしきものに書かれて、
映像もチェックされたけど問題なしとのこと。
なんだか分からない書類に母印を2個所押す。
軍人「ほな行きましょ」
書類がそろった感じのところで、部屋から連れ出される。
解放かな~~と期待するも、今度は車に乗せられる。
乗った途端に、手錠でロック!!
うわ~。人生2回目の手錠でございます。
(最初は15年ほど前にフロリダでロブスターを密漁した時)
そのままカブール警察まで移送。
道中、銃で武装した厳重なチェックポイントを8個所超える。
「あぁ。これ、絶対逃げられないわ」
警察署に着くと、今度は地下室に連行される。
この時になってようやく
「マジでやばいかも。。。」 と足が震え出す。
軍人「のーぷろぶれむ!!」
あほう、その笑顔が一番怖いねん!!
地下室には4つほど取り調べ室のような部屋があり、
その一室に連れていかれる。
中には、刑事らしき人が数人。
おいら「ごめんなさい、ごめんなさい。軍の施設なんて知らなかったんです。もうしません。ゆるしてください。助けてください」
もう必死ですわ。
警官たちはなにやら、うにゃうにゃ話し合ったあと、けらけら笑っている。
とりあえず、もう一回事情を説明して、撮影した映像を見せる。
警察「OK。ノープロブレム。パスポートをどうぞ」
なんだか分からないが、とりあえず無罪放免のよう。
荷物も無事に返却される。
最後に一筆書かされる。
「私は自分の荷物を全部受け取りました。警察は私のお金を一切取っていません」
警察「ぐっどばい~!」
地下室から出て、ようやく生きた心地を取り戻す。
その後、1時間ほどオイラを連行した軍人の「お祈り待ち」をしたあと、
無事ホテルまで送ってもらい、晴れて自由の身となりました。
で、ネットにかけこんでる。
ううーん。
アフガニスタンで、軍の施設と警察の取り調べ室まで見れるとは。。。
ちょっと命縮んだけど。
でも、この一連の流れを一番撮影したかったわ。。。
そんなこと言ってるから捕まるんですが。。。
ちゅうことで、カブールでの撮影はほとんど出来ず。
明日、バーミヤンで頑張ります。
4時起きで、ローカルバスで6時間。
ビールは無いから、ペプシ飲んでとっとと寝ます。
Photo Gallery:2009/07/31~Kabul/Afghanistan
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