※文中に不愉快な表現があるかも知れません。
当時の鬱々としていた自分の気持ちをそのまま残すために訂正しておりません。
ご了承ください。
タンザニアのキゴマで書いた時のミクシ日記を転記。
アフリカ一人旅が５ヶ月経過し、寂しさと疲れ、ストレスなどが重なって、
毒を吐いていたのだろう。
旅は結局の所、お金と時間を持って異国の地で一時的に過ごさせてもらうという事。
郷に入れば郷に従え。
旅人はいつまでたっても異邦人。
その本質を忘れ、日本の価値観を捨てきれない自分にも気がつかず、
わがまま勝手に書きなぐった惨めな記録だった。
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「朱に交われば赤くなる」
酷い二日酔いだった昨日。
空路でダルエスからキゴマまで到着したのはいいものの、何も出来ずに撃沈してた。
本日31日は、タンザニアの大統領選挙当日。
なにがしか混乱があるかもと思い、大人しくしているものの町は至って平穏。
日本でも選挙当日って、それまでの宣伝カーの騒音が嘘だったみたい静かになるもの。
今回もキクウェテ氏率いるＣＣＭが圧倒多数をしめて、大統領続投と言うことになりそうです。
どうでもいいけど。
で、明日は次の国ブルンジでは国民の休日。
移動は大丈夫なのか不安なので、明日もキゴマに滞在予定。
まぁ大丈夫なんだろうけどね。
ボケてるという事ではなく、何か回転が遅いように思う。
僕は子供の頃、両親から「朱に交われば赤くなる」という言葉を常に聞かされ教育されてきた。
人は回りの環境に合わせて変化してしまうと言うことだろう。
母親や父親はこの言葉をより分かりやすく説明してくれた事を覚えている。
つまり…
父「アホはすぐにうつる」ということだ。
母「貧乏人とつるむと貧乏になる」ってことよ。
子供の頃にガッテン納得の説明だった。
ここまで約5ヶ月アフリカを移動してきた訳で、
正直、アフリカの人たちのアホさ加減がうつってしまったように感じる。
みんながみんな「アホ」ではなかったし、とても親切で優しい人が多かったが、
やはり「アホ率」でいうと、すごい数字をたたき出す。
特にバックパッカーが移動するような安宿街や観光エリアに出没する物売りやツアーの客引きなどの会話にはほとほと愛想が尽きている。
タンザニアではみんな「ポレポレ」と言う。
これは「ゆっくりゆっくり」という意味だが、
ニュアンス的には「まぁまぁ、気にせずに」という感じで使っている。
何から何までスロー。
しかも、目の前のこと１つしか出来ない、鳩かサルのような仕事ぶり。
でも、いちいちイライラしたりすると体も頭も持たないし、向こうがそのペースなんだからそれに合わせないと何も出来ないので、相手のペースに合わせていると、こっちの脳みそまでとろけだして来る。
これがまずかったのか？
とりあえず、次の段取りだったり、やらなきゃ行けないことを、すぐに後回しにするようになってきている。
いかん…。
なんでこんな事を思ったか？
ダルエスで世話になった友人のロンのオフィスで、彼の仕事ぶりを見たからだ。
（ベルギー人でダルエスサラームで輸入業者を経営している）
バリバリ仕事をこなす一方で、おサルさんたちにも分かりやすいように、丁寧に何度も何度も同じ事を説明する。
多くのアフリカで会った男というのは、結構プライドが高く、勝手な屁理屈は立派にまくし立てる割には、仕事を最初から最後までこなせない奴が多かった。
しかも何の責任も負いたくないというのが基本。つまりトラブルが起こっても、自分は正しくて謝ることなんか何もないという感じ。
（まぁ町中であぶれてる連中ばっかだったけど）
そんな彼らのプライドを尊重しつつ、おサルの脳みそに分かりやすいように話して、ロバやウシを動かすように適度なムチを入れる。
自分たちで考えて動けない訳だから。
これは大変な仕事だわ…。
ロンは会社のありとあらゆる所にまで（車を洗車するとか、トイレットペーパーの予備を買うとか）、想像を広げて予測して対処していた。
ううん。
これ、旅出る前なら僕もおそらく出来たはずだけど、今は無理だと正直感じたのです。
そう、自分のアホさに気づいたわけです。
気づかせてくれてありがとう。
そうそう、父親はこうも付け足していた。
「一度アホになると、元に戻るにはその倍以上の努力が必要だ」と。
しばらくアホのまま旅をつづけます（涙）
えっと…、明日は何するんだっけ……。
Photo Gallery:2010/10/30~Kigoma/Tanzania
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あらためて読んで、自分自身で非常に反省した。
でも一人旅を続けていると、こういったネガティブな感情が沸き立って来ることもある。
普段の生活の中でも、自分の事を棚にあげて周りの環境に愚痴や批判ばかり言ってしまいかねない時もある。
そんな弱い自分へ。
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