2009年7月29日水曜日

潜入。アフガニスタン北部。




国境から車で1時間。
北部の小さな町、クンドゥズに到着。

宿は安全を期して、かなり高額なゲストハウスへ。
7days Guest House 1泊100ドル。
銃を持った警備員が2重になったゲートを守る。
ここに来て、「アフガンに来たのだ」と実感。

町は喧噪に溢れていて、一見危険を感じることは無かった。






しかし、宿のオーナーいわく、
「通訳かボディーガードを付けた方が良い。
 この町は外国人の安全は保証できない。」とのこと。
この日は、宿のアフガン人の若者に同行願い町を歩く。











確かに英語は通じないし、
話によると、タリバンが町の周辺にたくさんいて、
町のどこに潜り込んでいるか分からないとの事。
同宿だった、カナダからのディベロッパーは(もう戦後の観光開発やインフラ整備を画策し始めている)ガイドに加えて防弾チョッキを着て移動していた。
こんなところで捕まったら、日本国中から馬鹿者ツーリスト扱いされること必至。
翌日からは、ガイドを雇うことにする。


やってきたガイドは、サヒームという19歳の若造。(写真右。左はドライバー)


小生意気なやつで、
「僕のお父さんは、国連と仕事をしているんだ」
みたいな自慢話を延々聞かされることになる。
うざい。。。

クンドゥズで大統領選挙についての質問をしたりあれこれ撮影などを行った。

この地域はタジク人とパシュトゥ人が入り時混じるモザイクエリア。
みんな人種によって支持が別れるものの、カルザイが再選される事は決まっている事実のようにため息を漏らす。














アフガニスタンの自立。
聞こえは良いが実際はアメリカやヨーロッパ諸国からの治安維持と復興支援に支えられていないと立ち行かない現状。
欧米諸国と一番大きなパイプをもつパシュトゥ人のカルザイが国を率いて行くのが最も現実的な方法だということか。
選挙があっても、有権者に取ってそれは目の前の現実と理想のギャップを突きつけられるだけの事なのかもしれない。




この日の内に、ガイドと一緒にマザリシャリフへ移動。
車で4時間。60ドル(車を借り切る)
車窓からの光景は、荒々しいむき出しの山が遠くに連なり、手前は砂漠。
砂漠と同じ土色の住居が所々に転々としている。

筋肉質な山々の風景。これがアフガンの男たちの誇りを育んでいるのかもしれない。



















突然川が流れる渓谷に入り込んだり、また広大な砂漠に飛び出したりと、
想像以上にバラエティにとんだ光景に、ただただため息が出る。
車中の気温は40度をゆうに超えていた。

そして日暮れ前、次の目的地であるアフガン第4の町、マザリシャリフに到着した。



Photo Gallery:2009/07/28~Kunduz/Afghanistan




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