アフガニスタンビザが取れなかったら、
おとなしく飛行機を使ってパミール高原を回るつもりだったが、
アフガン大使館に行ってみると、驚くべき簡単さで即日受領。
大使らしき人からのインタビューも?
「アフガン行きたいの?」
「どこ行きたいの? え? バーミヤン? ふーん。」
「じゃぁ銀行にお金払っておいで」
60ドルを銀行に払い込むだけで、後は3日待つのみ。
おたく、国のあちこちでドンバチしてはるんでしょ。
そんなんでええんですか?
一緒に大使館の入り口並んでたタジク人に話を聞くと、
南の国境からアフガンに入るとのこと。
なんや、国境あいてるんや。
「ほなそこ通りまっさ」とあっさり。
で、なんだかんだと1週間かかってビザゲット(週末挟んだから)
30日のツーリストビザ。
で、ドゥシャンベから国境へ。
タクシーで3時間。20ドル。
途中のガソリンスタンド。
給油はバケツで行います。
緊張するわ!!
散々の悪路を越えて、ようやく国境の目の前に到着。
近くの食堂でおろされて、別の車に乗せ替えられる。
おそらく国境の目の前まで行ける特別な許可をもった車らしい。
乗り換えて3分で国境到着。5ドルなり。
タジキスタンの出国ゲートに行くと、
「はぁ?日本人?なんで? へぇぇ?ツーリスト??ここに??」
とまるで宇宙人が来たようなリアクション。
「賄賂くれ」とか「カメラくれ」とかいつもの通りのアタックを
いつもどおりあしらって、出国スタンプゲット。
で、でたわええけど、鉄条網に囲まれた砂漠地帯。
もちろん隠し撮り。
300mほど先に国境線となっているアムダリヤ川。
橋が架かっていたので、歩いていこうとすると、
「歩いたらダメ。撃ち殺されるで」
と、止められる。
「ほなどうしたらええの?」
「2時に車が迎えに来る。それに乗っていき」
そのとき、昼の12時半。
うげぇ。1時間半も丸焦げにされるわけですか…。
ノーチョイスなので、目と鼻の先のアフガンボーダーを睨みながら
炎天下の中ひたすら待ちぼうけ。
もちろん売店やトイレもなし。
宿から持ってきていた、凍らした水があって助かった。
無かったらマジで干からびてたわ。
しかし、2時になっても車が来る気配はなし。
さらに待っていると、この日2人目の国境越えは(おいらが一人目)
オーストラリアから来た軍事施設の資材を扱う商社マン。
「トラブルがあるところが俺の仕事場なんだ。割はいいよ。
いい経験になってるよ。長くする仕事じゃないけどね。」
こういった人と出会えるのも面白い。
このオージーはアフガン側に知り合いがいると言うことで電話で連絡。
車を呼んでいたので、便乗させてもらう。
タジクを出てから3時間待って、ようやく迎えたアムダリヤ川越えは所用2分…。
アフガン側の国境チェックはユルユル。
「え~?日本人??ウェルカムトゥーアフガニスタン」
の一言で、荷物チェックもなくスタンプドン。
うわ~すげー。「金くれ」って言わへんやん!
しょっぱなから印象ええわ~。
で、出てみると、北斗の拳の冒頭で、ケンシロウがふらふら歩いてくるところみたいな場所。(わからんかな~)
国境の目の前には売店が1軒のみ。
そこで水を補給して、車があるか聞くと、
「バスない。20ドルでクンドゥズまで連れて行ってやる」とのこと。
確かにバス停らしきものは見あたらず、目の前にはボロボロのフォードが1台のみ。
ここでもノーチョイス。
二つ返事で、アフガニスタン最初の町、クンドゥズへと向かった。
Photo Gallery:2009/07/22~Dushanbe/Tajikistan
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