ガンジス川の源流へ!
氷河が崩れて流れを生む、ゴームク。
そしてその氷河を育む、タポバン。標高は4500mほど。
インドの信仰の源の地。そこは世界中から巡礼者が集り瞑想や祈りを捧げる、神聖な場所。
寺院も建物も無く、ただむき出しの自然があるだけだが、
だからこそ、何よりも美しく力強く感じられた。
人が神を見いだすのはやはり自然からなのだと感じた。
自然こそが神なんだ。
ボジュバサを出発。広い谷間を登って行く。
朝はガンガーは凍っている。
河原の広場にはサドゥーがテント張っていた。
道中いくつかの石積みがあり、ここで登山の無事を祈願する。
川が凍っていて意外にも歩きやすい。
ゴームクまで後少し。
ここがガンジス川の源流。ゴームク!
正面に見える氷河が崩れて、ガンジスの流れとなっている。
ボジュバサからここまで3時間弱。きもちのいいトレッキングだった。
ガンガーの氷河の前で思い思いに瞑想する。
氷河が崩れ、溶けて、流れる。
源流の水は身を切る様な冷たさ。
氷河を上から眺める。今から氷河の上を登り、氷河の源流、タポバンへ向かう。
タポバンへはゴームクの氷河の上を越えて谷を渡る。
谷の上に平原が広がっている。
そこがタポバン。
霊峰シバリンガ山(7000m級)への登山のベースキャンプにもなっていて、
世界中から登山愛好家が集って来る。
欧米からの登山チームは、荷物をヘリコプターで運んで来る場合もあるそうだ。
ただ、村がある訳ではなく、ぽつんと一つだけアシュラム(修行所)があるだけ。
一般の客はそこに宿泊させてもらう。
食事も出してもらえて、毛布もたくさんある。
宿泊代は特に指定が無く、寄付という形で自分が払えるだけ払う。
サドゥーが一人だけで住んでいて、しかも彼の修行は「言葉を話さない」
壮大な風景。言葉の無い世界。
ただただ自然の音だけに包まれて、恐ろしいほどに美しい時間だった。
崩れた氷河が川を流れるゴームク
氷河自体に土が混ざっているので川も茶色いらしい。
ゴームク氷河の上。ガイドに従って慎重に進む。
岩に見えているのは全て氷だった。土が混ざっているので、滑る事はあまり無かった。
大きな氷河のクラック。上にあるのは岩。崖崩れて落ちて来たものだ。
目指すは奥のシバリンガの麓!
途中休憩。記念撮影w
氷河を渡ると小川が続く。不思議な光景。
断崖絶壁にも近い斜面をよじ登って行く。
斜面の上には、嘘の様に広い盆地が!まさに天空の箱庭!
タポバン到着。このアシュラムだけがぽつんと一つ立っているのみ。
このタポバンにある石を積み上げて作ったアシュラム。だれが作ったんだ。。
氷河の上の盆地には小さな川の流れ。うつくしすぎる!
ランチを食べる。言うことなし。
もう最高の景色です。
何に食っても美味い。マギーでもうまい!
野生の鹿が飛び跳ねる。
昼食後、明るいうちに少し山に登ってみる。したに見えるテントは登山家たち。
美しい山々に囲まれた盆地。本当に箱庭みたい。
ガンジスの水の元を味わう幸せ。
一緒に登って来た仲間も、感動ひとしお!!
きもちいい!!標高は4800mくらいか。
ここから7000級の山を攻略して行くらしい。
小さな谷間には雪解け水が溜まっていて、時折雪崩の音が聞こえる。
このタポバンに流れる川は通称「スカイガンガー」
こうしてようやくガンジスの水を飲む事が出来たw
翌朝のシバリンガ。もういうことはない。
一緒に泊った仲間達。
インド人の巡礼者。毎週登って来ているらしい。スゴい!
アシュラムに住むサドゥー。言葉は話さないけど、笑顔で全てが伝わった。
ありがとう。ほんとうに美しい時間だった。
登山家達のキャンプを横目に下山する。
牛の背と呼ばれる稜線。ここも難所ということ。山は奥が深いね。
ゴームクへと降りて行く斜面。おりるのがもったいない。。。
ゴームクを過ぎ、タポバンから4時間ほどでボジュバサが見えて来る。
比較的大きく見えるが、冬は村自体が消えてしまう。
この日のうちにガンゴートリまでもどる。
あっというまだったけど、心に刻まれた景色。
タポバンからガンゴートリまで7時間ほど。
ガンゴートリを目の前に振り返る。
シバリンガまだまだ偉大な姿を見せてくれていた。
それほどトレッキングが得意な訳ではなかったけれど、
聖地と呼ばれる山々は、老若男女を問わず多くの巡礼者が訪れるので、
足腰の弱い老人でもある程度登れるように整備されていたのが印象的だった。
歩きやすい道、素晴らしい絶景、穏やかな人々。
インドの魅力は山にあり!!
僕の旅ではそう叫びたい。
ガンジスの川の水は本当に美味しかった。
Photo Gallery:2009/09/17~Tapovan/India
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